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Voce d' Angelo レナータ・テバルディに捧ぐ

レナータ・テバルディの専門ブログです。情報、動画、鑑賞録など。

動画の音源調整・ヘッドフォンの驚愕

オペラ鑑賞をめぐる論考その他

以前のブログを突然閉鎖したこととは全く因果関係がないのですが、結果的にはよかった、と思えることが、これまで書いてきて沢山ありました。

まずは、スコアをじっくり参照してから音源を聞くようにする、という鉄則を立てたこと。実は、以前のブログでも途中からはそうしていたのですが、指示が多すぎると書き切れなくて、中途半端になりがちでしたし、初期の方の記事では全くスコアを参照していませんでした。

スコアを確認しながらテバルディの歌を聞くようになって、ますます彼女の凄さが実感できたのです。彼女はライブでも、全部ではなくても、スコア通り歌うことが出来ました。舞台に立つときはもう、曲が完全に自分のものになっていたのです。ですが、いつもいつもスコアを機械的に再現していたわけでもありません。その通りにしてしまうと曲として鑑賞したときにあまり素晴らしく聞こえない、と判断したときは、自分なりの工夫を凝らすことをためらわなかったようです。しかし、それは曲の効果を生かすため、という厳しい制限を加えた上でのことで、逆効果になるような悪趣味なひねりを加える人ではなかったのです。

更に、スコアに指示がないときの彼女の歌の解釈は、一度書きましたが、健全な合理性に貫かれていて、歌詞やヒロインの心情を雄弁に歌い出しはしても、平均的な鑑賞者が納得できる範囲に収める、という、これも彼女自身の賢明な判断力に制御されていました。

スコアの説明部分をお読みになるのは読者の方には退屈かも知れませんし、私が頻繁に出てくる指示については翻訳を省いていることから、わかりにくいとお考えの方もおいでかもしれません。ですが、これは実は、鑑賞者にとって必須の仕事だということに気づかされた以上、今後も、スコアが発見でき、入手できる限り、それを参照しながら私の鑑賞録を書いて参ります。

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次に、作成し直して良かった、と思ったのは、過去の私のYouTubeチャンネルにアップするため作成した動画は、ひずむのを恐れて音量レベルを抑えたため、仮にPCのスピーカーで再生した場合でも、ヘッドフォンを装着した場合でも、音が貧弱で、音量を目一杯上げても全く迫力に欠けることに気づいたのですが、YouTubeの不都合な点は、後から動画の問題に気づいて、一度古い動画を削除し、新しくアップロードすると、順番がアップロード順に自動的に移動してしまう、ということでした。

それで、古い動画の再作成はあきらめていたのですが、一度チャンネルを閉めて、また新たなチャンネルを作成することになったので、以前より質の良い動画をお届けできる良いチャンスになりました。

台本のテキスト化の過程でしてしまったスペリングの誤りを気づいて修正したり、翻訳を修正する良い機会にもなりましたが、何よりも音質の改善に配慮することには特別な注意を払っています。

今回の音源の調整に使用するようになったソフトはSound it(Ver.8)です。最初は操作に慣れられるだろうか、と不安もありましたが、いくつか動画を作成しているうちに、ソフトの機能の生かし方を習得できたように思います。それでも、音質の非常に悪い音源もありますので、調整にも限度がありますが・・・。

こちらのソフトの方がSoundForgeより確実に高機能です。ノイズの削減方法も選択肢が多いですし、イコライザーも最大15バンドに別れていますので、細かい周波数ごとに微調整が可能です。Audacityもインストールしてはあるのですが、あれで徹底的にノイズを取り除いてしまうと、却って不自然な音楽になることがわかりました。特にライブ音源の場合、ある程度のノイズは仕方ないものとご了承下さい。

残念なのは、一番字幕スーパーをつけやすいソフトはやはりWindows Movie Maker以外になく、折角購入したTMPGEnc Video Mastering Worksが使えなかったことです。あれはフォントを変更も出来ないし、コマ送りが細かすぎて、音楽の波形が見づらく、字幕を入れるタイミングが全くつかめないのです。エンコード形式はこちらの方が沢山選べるので、出来ればこちらを使いたかったのですが・・・。

とにかく、より質の高い動画をお届けするよう、心がけております。

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それと関係するのですが、別の品物を買いにある家電量販店に行って、何気なくヘッドフォン売り場を通り過ぎると、実に沢山のヘッドフォンが並んでいて、壮観でした。それでついつい、居座って、試聴できるものを聞いてみようかと、本当に偶然、JVCのHA-SW02を取り上げて、聞いてみました。

「ずいぶんいい音なのね・・・」と思って、衝動買い。そして、家に持ち帰って今までのヘッドフォン(audio-technicaのもの)の代わりにそれをPCに付けたら・・・。驚愕!音が全然違ったのです。第一、ヘッドフォンアンプも通していないのに、今までより大きく聞こえる。操作音でさえうるさすぎるので、PCのヴォリュームを今までの100%から80%に落としたくらいです。ご参考に、今まで使用していたヘッドフォンと、現在使用中のヘッドフォンの画像を貼ります。

 

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勿論、こういうものは値段と品質が比例するのでしょうから、もっと高い物を購入すれば、もっと驚くことになるのでしょうね。ですが、今の段階ではこれで十分満足しています。同じラインナップではこれが最安ですが、隣にあったSW-01より、聞き比べたら私個人はこちらが気に入りました。

結局、同じ万単位のヘッドフォンでも、お札の枚数の多さで品質が全く違うということを思い知らされました。ヘッドフォン派の皆様は、是非、お店でご試聴なさって、お好みの音がするヘッドフォンを選ぶことを真剣にご検討下さいますよう。(私は特定のメーカーの品物をPRする目的でこの記事を書いたのではありません。やはり、いい音で音楽を楽しみたければ、それなりの出費を強いられるのだ、というツラい事実を・・・体験談としてご報告したまでです。audio-technicaのものでも、上位機種のものは、やはりいい音がするのでしょう。)

 

雑談はここまでにいたします。次回からは、1951年の音源からのご紹介に入ります。最初は、あれほど歌ったにもかかわらず、ライブで一応まともに鑑賞できる音質のものはこれだけ、という『ラ・ボエーム』のライブ音源から。